TOP患者さんからのお手紙 > 患者さんからのお手紙(平成28年 7月)

患者さんからのお手紙

不妊症 患者からの出産報告掲示板

T・Iさん 31歳(初診時) AIH2回、体外4回、卵管狭窄の不妊、体重をおとし自然妊娠

早春の候、先生にはお元気でお過ごしのことと存じます。

その節は大変お世話になりました。その後のお礼とご報告が大変遅くなり申し訳ございません。おかげさまで、平成28年8月に元気な女児を出産いたしました。前のお産から6年半ぶりの高齢出産だったので、何かと心配もありましたが、産院の先生のご判断で、分娩促進剤を使い、陣痛が始まってから分娩まで1時間という、先生方も驚かれるほどの超スピード安産でした。

産後は上の子たちを産んだ時と比べると、やはり体力の衰えは感じますが、3人育児に休む暇はなく、毎日あわただしく奮闘しております。長年の望みであった赤ちゃんをまた再びこの腕に抱かせていただけて、まだどこか信じられないような感覚もありますが、娘の笑顔はもちろんのこと、泣き顔すら愛おしく、ただただ有難いと感謝する日々でございます。

思えば、先生のもとへの通院は、1年2ヵ月ほどだったでしょうか。毎回、当時幼稚園児だった次男を連れて電車でのちょっとした旅行でした。途中一度流産も経験し、あきらめかけたこともありましたが、毎回診療所に着くと心地よい漢方薬の香りに癒され、又、何より先生とのお話しで、励ましと元気をいただきました。本当にありがとうございました。

本当は、直接お礼をお伝えしに伺いたいところですが、まだ娘を連れての遠出が難しいため、とりあえず、お手紙にてのご挨拶で失礼いたします。将来、娘が結婚し、子供を望むようになったら、ぜひ玄和堂さんを紹介したいと思っております。寺師先生、これからもお元気で、ますますのご活躍をお祈りしております。

本当にありがとうございました。


─この方への治療─


結婚歴4年3ヵ月。人工授精2回、体外受精3回、顕微授精1回試みるも受精率が悪く、妊娠に至らず。AMHの値も低く、卵子の質が悪いのかもと言われていると来院された。右卵管閉塞、左卵管狭窄も通水検査にて開通。生理は順調。身長164cm、体重68kg。食欲は盛んで、湯水は6~7杯ほど。便通は1~2日に1回。小水1日7回。

妊娠する場所は子宮・卵巣だが、妊娠は体全体で育むもの。単に婦人科的問題でなくもっと内科的な問題である。元々、生理は健康のバロメータと云う言葉がある。先ずは、身長・体重・体脂肪。漢方では冷えと瘀血の問題。そして気候・食事・睡眠不足・運動不足等々様々な問題がある。母体があっての子宮・卵巣であり子宮・卵巣があっての母体でない。患者さんの中には婦人科医に言われるがまま人工授精・体外受精等を行ってる人が多いが、母体が出来ていない内は、いくら高度生殖医療を行っても良い結果は期待できないと考える。

この患者さんの場合、まず体重の減少と瘀血の軽減を目標に大柴胡湯合桂枝茯苓丸を投与した。第二診時、体重はさほど減少していなかったが、初診時から再診まで週5回1時間ほど歩き、お腹の体脂肪はだいぶスッキリした状態になり、瘀血の圧痛点も減少していた。その後半月で自然妊娠に至った。わずか1ヵ月半程の漢方服用だったが、今まで2回の人工授精、4回の体外受精で成功しなかった体を、本人の努力と漢方薬の作用が相まって妊娠し易い体に改善出来たためと思われる。妊娠後は流産予防の芎帰膠艾湯を服用。順調に経過し無事に男児を出産された。


お手紙 一覧を見る