八味地黄丸料

構成生薬 地黄ちおう山茱萸さんしゅゆ山薬さんやく沢瀉たくしゃ茯苓ぶくりょう牡丹皮ぼたんぴ桂枝けいし附子ぶし

冬は手足が冷え、夏はほてるタイプの不妊に。腎の働きを高める代表的な漢方です。

漢方でいう腎は腎臓だけではなく、内腎、副腎、外腎の3つを指します。内腎・副腎は今日でいう腎臓・副腎、外腎は泌尿生殖器です。女性では子宮卵巣等、男性では睾丸などを指します。腎の機能が低下することを腎虚といいます。不妊に関していえば性機能が弱っている状態で、女性では卵巣機能不全、黄体機能不全など、男性では精子減少症、精力減退などを意味します。
八味地黄丸料は、この腎の働きを高める代表的な漢方です。薬方名からわかるように8種類の生薬で構成されています。山茱萸は腎や膀胱の働きを高め、山薬で腰から下を温めます。地黄・牡丹皮で血液の流れをよくして、茯苓・沢瀉で水分代謝を整え、ほてりによる口の渇きを防止します。附子・桂枝は、体を温め、冷えを改善します。八味地黄丸という丸薬で処方する場合もあります。



八味地黄丸料は当院の院長ブログでも
紹介しています

八味地黄丸料

当院では、診察によって見極められた患者様の証に合わせて生薬の種類や分量が調整され処方されます。漢方煎じ薬は患者様お一人おひとりに合わせたオーダーメイドです。