未病と不妊 ~1

  • 2018.10.12

2000年以上前の古い中国の漢方の本に『黄帝内経(こうていだいけい)』という本があります。その本の中に「聖人は既病(きびょう)を治すのではなく、未病(みびょう)を治す」という言葉があります。「正しい医者の姿とは、本来は病気になる前の状態を治すことである」という意味です。今回はこの『未病』と不妊の関連性について書いてみたいと思います。   さて『未病』ですが、この『未病』の状態では特段の症 […]

基礎体温の摩訶不思議~子孫を残す力ー2

  • 2018.08.31

さて、私は常々不思議に思っていたことがあります。それは、生物は卵を産んだ際には親が卵を温めて孵化させる事が多く見受けられますが、人間はこのような行動をしないものだと思っていました。しかし、実は、目に見えないお腹の中で要するに子宮の中でおこなっていました。 (『ボ~ッと生きてんじゃねえよ』と、チコちゃんに叱られそうですが・・・。 クマさんは、気持ち良さそうに寝ていますが・・・) 基礎体温を毎朝測ると […]

食欲・睡眠・性欲 ~子孫を残すための力~

  • 2018.08.17

『生き物』が生きて子孫を残すためにの力は、それぞれ形は違うかもしれませんが、自らの進化の過程で獲得したものです。それは、驚く程に単純ですが無駄なく明解にできています。そして、その総ての生物に共通するのは、食欲・睡眠・性欲であり、それは人間とても同じことだと思います。 人間は生き物であり機械ではありません。それが生理・受精・妊娠・出産の根底にあるのだと思います。人類の長い歴史の進化の過程で勝ち取った […]

3年3ヶ月3日(玄和堂診療所での妊娠生産率は...)

  • 2018.07.07

漢方では、『3年3ヶ月3日飲め』、と云う言葉があります。本当の体質改善には3年3ヶ月3日は掛かると云う意味です。私の漢方の師である父もよく、『妊娠は住宅ローン、漢方ローンだ ‼』と言っていました。地道に漢方薬を服用するのが大切だという意味です。しかし、養生をしっかり行えば3ヶ月~半年位で妊娠する人もいます。ですから、私は最低でも半年は漢方を服用して欲しいと考えています。勿論、本来の体質改善にはもっ […]

頭痛・生理痛・便秘 ーⅡ『温下剤(おんげざい)』

  • 2018.06.27

6月8日(金)~10日(日)に大阪国際会議場にて日本東洋医学会学術総会が開催され、同学会の産婦人科ワークショップにて漢方不妊治療の発表をしました。学会の準備に終われ、暫くブログを休んでいましたが、今回からまた再会します。引き続き、これからの”子供作り”に役立つ母体作り、体の仕組みや健康などについて、分かりやすく説明していくつもりです。今後とも、よろしくお願いいたします。 & […]

頭痛・生理痛・便秘

  • 2018.05.17

日々の診察のなかで思うのは、不妊症の患者さんには、頭痛、生理痛、便秘を訴える患者さんが実に多いということです。婦人科系の三大症状といえばこの三つになると思います。漢方的にいえば、その病態とは診察の時にいつも話している冷えと瘀血と水毒です。 本来、漢方の治療では、冷えている体には体を温める薬を投与し、熱している体には体を冷やす薬を投与して身体の体温バランスを整えます。水毒で水の溢れた体には、水気をさ […]

妊娠しやすいお腹・妊娠しにくいお腹

  • 2018.05.07

昔から、日本漢方は腹診をとても大切にしてきました。何故なら、今のように検査医学が進んでいない世界では、患者さん自ら発する病的な状態を、医師が自らの五感で受け取めるしか無かったのです。 体の中の臓器がが弱まると表面の皮膚や筋肉が反応して、体を守ろうとして緊張し堅くなります。要するに、体の防衛反応です。それを捉えていくのが腹診です。 今でも漢方の診察においては、体の健康状態及び病的状態の指標となる腹診 […]

グレイテスト*ショーマン

  • 2018.04.17

今回は、漢方を離れて少し映画の話を・・・ ここ数年で、映画館で3回観た映画が3本あります。 3年前の『君の名は。』、去年の『ラ・ラ・ランド』、 そして今年の『グレイテスト・ショーマン』。 『君の名は。』は、映画のテンポが早すぎ、 1回目は全く内容が理解できず確認の意味で3回・・・ (因みに息子は1回目で理解したと…、奥さんはスマホの機種が違うので分かったと…) 『ラ・ラ・ランド』は、 人生の『もし […]

咽中炙臠(いんちゅうしゃらん)~春の気の乱れ~

  • 2018.04.06

なかなか、難かしい漢字ですね。でも漢方界ではとくに有名な言葉の一つなのです。なぜなら、気の巡りが悪い時にもっとも現れやすい症状だからです。 「咽中炙臠(いんちゅうしゃらん)」は、別名を「梅核気(ばいかくき)」とも呼ばれています。時々、患者さんの中には喉の奥に”梅干の種”か?なにかが支えた感じがすると、訴える人がいます。けれど耳鼻科などで診てもらっても何もなく、” […]

アンチエイジングと卵子の老化

  • 2018.03.24

~アンチエイジングと卵子の老化~ 「アンチエイジング」という言葉が市民権を得てから久しくなります。しかし、漢方では2000年前の昔からごく普通に語られて来ました。要するに若さを保つ秘訣であり、キーワードは『腎虚』です。 漢方において、腎には生命エネルギーの根源となる「腎精」が宿るとされます。この「腎精」の盛衰が人間の発育、成長、老化の過程、および生殖機能に深く関わっていると考えます。「腎虚」とはこ […]