漢方で*赤ちゃん迎える院長blog

妊活にはミトコンドリアをふやすスロースクワットを(筋肉*脂肪編)

~一石五鳥のスロースクワット~

~筋肉と脂肪と妊娠の関係~

少し遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。

本年も、よろしくお願いいたします。

さて、さっそく今年初めての本題に♪♪

今回は、少し長いblogになりますので3回に分けて書きます。最後まで読んでいただくと“一石五鳥”の意味が分かります、よ。

去年の10月に放映したNHK『ガッテン (ためしてガッテン)』のスロースクワット。なかなか良い内容と共に妊活においても多いに役に立つと思いました。放送から3ヶ月経ちましたので、少しコメントをしたいと思います。漢方では『3年3ヶ月3日飲め』という言葉があります。体作りの基本は何事も3の倍数です。(『3年3ヶ月3日』のblog参照)

筋肉には┅

赤い筋肉(遅筋)┅有酸素運動向き~ジョキング、ウォーキング用など白い筋肉(速筋)┅無酸素運動向き~筋トレ用などがありますが、このスロースクワットをするとピンク筋肉が増えるということです。ピンク筋肉とは、ミトコンドリアが増えることにより白い筋肉が変化したものです。

~魚で云えば、結合筋(巡航用)と普通筋(瞬発用)を合わせ持つ マグロ🐟か??~

「ローン生化学」より

ミトコンドリアは、細胞を構成する重要な器官で体内のあらゆる細胞の中に存在します。人間が生きていく上で必要な生命エネルギー(ATP)を産生するとても重要な器官ですが、脂肪の燃焼効率が高いためにダイエットにも非常に有効です。このミトコンドリアが細胞内で増えると体全体の代謝が高まり脂肪が燃焼しやすくなり体重の減少にもつながっていくのです。

目指すは、『筋肉を増やし体脂肪を減らそう=筋肉内ミトコンドリアを増やし脂肪燃焼率を上げよう❗❗』 ‥‥です。

患者さんの中には、あと2~3㎏の体重がなかなか減らない人がいます。つまり全体体重のバランスは良いのですが“お腹体重”のバランスが悪くポコッとして軽く“お腹メタボ”な人がいます(そもそも、脂肪は筋肉に比べ冷たく余計な脂肪はお腹を冷やします)。そういう意味でこのスロースクワットはとても良い方法だと思います。

┅ 因みに、年齢を重ねると代謝の高い褐色脂肪細胞が減り代謝の低い白色脂肪細胞が増えるのも体重増加の一因です。幼少時は筋肉も未熟なので熱産生量も低く体温維持のために褐色脂肪細胞が多くあります。そして、成長に従い筋肉が増えると褐色脂肪細胞の必要性が減り皮下脂肪や内臓脂肪の元(基)となる白色脂肪細胞が増えるのです(褐色脂肪細胞は肩甲骨周りに多くみられます)。ですから代謝を高め余分な脂肪を付かない体にするためにも筋肉を増やすことが大事になるのです。ところで、この褐色脂肪細胞と白色脂肪細胞の違いはミトコンドリアの量の違いです。褐色脂肪細胞の方がミトコンドリアの数が多い分、褐色脂肪細胞の方が代謝も高いのです。さらに、最近の研究で「ピンク筋肉」のような代謝の高い「ベージュ脂肪細胞」の存在も明らかになっています。┅

次回は、話を進めてスロースクワット「ミトコンドリア編」です。

写真は、日本橋にある薬の神様を祭る、 『薬祖神社』⛩️です 。