漢方で*赤ちゃん迎える院長blog

無月経~妊娠しやすいお腹に~素晴らしいクリスマスプレゼントへ

銀座の街も師走を迎え、街のあちらこちらのお店のウインドウが綺麗に飾られています。
見ていると心楽しくなります♪♪

毎年、この時期になると銀座の街並みを見て、今年も終わり新しい年を迎えるのだと実感します。そして、平成として迎える冬は今年限りで終わりなのだと思うと街並みが華やかな分、より一層感慨深いものがあります。

今年の3月から玄和堂診療所のHPでblogを始めましたが、頭の中で雑多に思っていた今までの自分の考えに、自分なりの纏まりが付きとても良かったと思います。

初めて書いた記事が、“700度。桜の蕾の蓄熱” のことだったので、それを読んだある患者さんから、『先生も、blogを蓄積して下さいネ♪♪』と釘を刺されてしまいました。

ムムム、案の定、、blogのペースは落ち、、、
毎週から→3回╱月→隔週、そして今月は1回┅とホホ😢

でも、今年は年末になり嬉しい手紙が届きました。2人目を出産した方からのお礼の手紙です。
( ”患者さんからのお手紙“ に掲載してあるので読んでみて下さい。1人目の時にいただいたお手紙も、平成28年1月に掲載してあります。)

5年前、玄和堂診療所に初診で来た時には、彼女は、ほとんど無月経の状態でした。ホルモン剤を使えば取り敢えず生理は来ますが、無排卵のこともありました。その内、ホルモン剤の効果も薄れ生理も来ないことも度々あったそうです。その頃に他の方法はないかと思い当院を探して来たそうです。

最初の頃は、ホルモン剤と漢方薬とを併用していましたが、これではいけないと一大決心して漢方薬だけにしたそうです。漢方薬(当帰芍薬散・当帰四逆湯・温経湯)の服用をはじめて9ヵ月経った翌年の2月に数年振りに自力で排卵があり生理が来ました。漢方では、『3年3ヵ月3日飲め』と言いますが、身体はやはり3の倍数で変わるものですネ。その頃には、初診時は冷え瘀血で氷や石みたいに硬かったお腹がだいぶ軟らかくなっていました。(『妊娠しやすいお腹・妊娠しにくいお腹』のblog参照)

それから3回連続で生理が来ましたが、その後また来なくなりました。暮れの12月の診察の時に、『余り生理が来ないと瘀血が溜まってしまうので、年明けまでに生理が来なければホルモン剤を使って生理を起こして貰いましょう』と┅

本人も、ホルモン剤を使わずに自力でせっかく来始めた生理がまた来なくなり、高度生殖医療に戻ろうかどうしようかと色々と思い悩んでいたそうです。

ところが、その時、自然妊娠していました。ちょうど診察の数日前が排卵日で帯下が増えたのでタイミングをとり妊娠していたのです。

当院に来る前に、通院していた産婦人科の先生からは『あなたの身体では子供はムリ!!』と心無い言葉を言われたこともあったそうです。その時の彼女の心情を察すると、余りあるものがあります。

私の診療所では、年に4~5人奇跡的と思えるような人が妊娠します。不妊専門の病院で手に負えないと匙を投げられた人、体外・顕微授精を10数回以上してきた人、1年に2~3回しか生理が来ない人、そのような人が妊娠したりします。

また、当院で今までに、2年~2年半に1回しか排卵がなくて妊娠した人が数人います。数は少ないかも知れませんが、だからこそ、私は人間の持つ、その人自身の持つ『妊娠する力』や『子孫を残す底力』を信じています。それを信じて、日々の診察を続けています。一人でも多くの患者さんが『赤ちゃんを迎えられる』希望を持ち続けて欲しいと願っています。

高度生殖医療が謳歌するその陰で多くの悩める患者さんを見て来ました。まだまだ自然妊娠する可能性を持ちながら、その自分の本来のその力を知らず、自分の本来持っている底力を知らずにいるのは、本当に勿体無い限りです。心から残念に思います。

先程のお手紙は下さった方に先日、次のような手紙を送りました。

“今年は家族4人で楽しいChristmas⛄🎄🤶を迎えられますね(⌒‐⌒)
本当に、子供の居る家庭は明るく楽しくて良いものです♪♪

私も、一組でも多くの幸せな家庭を増やしたいとお手紙拝見し新たな気持ちで来年からも日々の診察に頑張るつもりでおります”

今年は、皆様に本当に御世話になりました。心から、御礼を申し上げます。
多々、至らないことも有ると思いますが、何卒、来年も宜しくお願い申し上げます。

PS)先日、来院した患者さんに銀座のWindowが綺麗だと話をしたら、流産予防で家で安静と言われたので余りで歩けないとのこと。彼女のためにもう少し写真を…

玄和堂診療所
院長
寺師碩甫(ひろとし)