漢方 銀座玄和堂診療所

漢方不妊治療の実際

西洋医学では卵巣に問題があれば「卵巣機能不全」という病名がつき、その「病気」に対する治療が行われます。それに対し漢方では、体質や不妊の要因など「体全体」を見て治療方針を立てていきます。

漢方におけるこうした診断のことを「証を見極める」と言います。 そのための診断が「四診」です。そこで得た情報を、「気・血・水」「陰陽」「虚実」「表裏」「寒熱」といった漢方医学の判断基準に当てはめ、総合的に治療方針を立てていきます。

四診の中で、当院が重視しているのが、「問診」と「腹診」です。「問診」では、一つの症状について,さまざまな方向から質問を重ねます。「冷え」がある場合、ホルモン剤を使ったことがあるのか、ないのか、冷えが手足なのか、太ももや二の腕なのかで、冷えの種類や処方する漢方薬が違ってくるからです。

しかし、何といっても不妊治療では「腹診」によって得られる「腹証」が、漢方薬を処方する際の大きな決め手になります。西洋医学でもお腹に触って診察を行いますが、その目的は臓器の位置や形態を診て、病名を明らかにすることです。漢方では、皮膚や筋肉の緊張を診る事にポイントをおいています。それによって、冷えや瘀血があるかどうか、お腹のどの部分が緊張しているのかなどを総合的に診ることで、おのずと処方する漢方薬が決まるのです。

証
漢方医学では「証に随ってこれを治す」とか「証によって薬方を決める」という言葉が絶えず出てきます。「証」というのは証拠とか確証といった言葉に使われる「証」で、この患者さんにはどんな治療(薬方)を行うべき証拠があるかという意味の「証」です。漢方での診断はこの「証」を見きわめることにあります。

身体全体をみる漢方の診断方法

治療方針の「証」を決定するために、漢方ではぼうぶんもんせつの四診を行います。これらを総合して患者さんの証を見極めます。

望診ぼうしん

「望」は「望見」という意味で、視覚を通じて行う診断法。わかりやすく言えば「視診」です。望診では、骨格、栄養状態、血色、皮膚、舌の状態などをみます。これらは、患者さんが診察室に入ってきた時から始まっています。

聞診ぶんしん

聴覚、嗅覚による診断。聴覚を通じて、患者さんの声、せき、くしゃみ、しゃっくり、うわごと、胃内停水音、腹部雷鳴音などを聞き、嗅覚によって体臭や口臭などのにおいをかぎます。聞診というと聴診器をあてて体内の音を聞く聴診のように思いますが、まったくこれとは違い聴覚、嗅覚による診断法です。

問診もんしん

患者さんとの問答によって体の状態を知る診断法です。漢方では、自覚症状を重視し、まず患者さんが現在最も苦痛としている症状を聞き、これから証を決定するポイントをつかむため、一つの症状とそれに関連するいくつかの症状を聞くのがふつうです。

切診せつしん(脈診・腹診)

医師が直接患者さんの身体に触れて行う診断法で、脈診と腹診があります。

漢方では脈は人間の生命の反応であるという考え方をするために、脈の状態を重視します。脈の性状、緊張状態などが判断の基準で、これにより全身の調和、不調和の状態を判断します。

腹診は漢方医学の診断法として最も重要な診断の要素です。お腹の状態を通じて全身の生命力、生活力を観察するものです。当院ではこの腹診に重点を置いて診察しています。腹診によって「腹証」が決まります。

治療のポイント

◇ 軟らかいお腹 (妊娠しやすいお腹)
◆ かたいお腹 (妊娠しにくいお腹)

腹部とくに臍から下の腹部を診察(腹診)すると、患者さんの中には「かたいお腹」あるいは「突っ張ったお腹」をしている人がいます。
妊娠するためのよいお腹とは軟らかい・ふっくらしたお腹です。妊娠しやすい人は皮膚や腹筋が弾力性に富み、つきたてのおもちのような軟らかさを持っています。治療の目的はこのようなお腹にすることにあります。「かたいお腹」とは瘀血や余分な脂肪で下腹部が硬直している場合をいいます。また「突っ張ったお腹」とは、とくに冷えにより鼠蹊部が突っ張っている場合をいいます。
このようなかたく、突っ張っているお腹を軟らかい・ふっくらしたお腹にさせることが治療のポイントになります。

診察風景

院長ブログの記事『妊娠しやすいお腹・妊娠しにくいお腹』にも詳しい記載がございます。合わせてご覧ください。
治療実績の詳細はこちらをご覧ください。


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