表面の冷えと内面(深部)の冷え-3~体の芯の冷えを治して妊娠力を高めることが大切

外面の冷えと内面(深部)の冷え。内面の冷えから生じるる熱は虛熱です。ただし虛熱といえども熱ですから、熱は軽い空気ように上に昇る性質があります。上半身が暖まりやすいのはこのためです。冷たい空気は重いので下るのと逆です。クーラーなどで足元が冷えるのはこのためです。この様な状態を漢方では『上熱下寒(ジョウネツカカン)』といいます。

上半身に昇った熱は喉に留まり喉を渇かし(口渇~コウカツ)、冷たい飲み物や食べ物をを無意識に欲するようになります。それによりまた体を冷やすことになります。夏の暑い時にも冷たいものを欲しますが、それは体温が上昇し喉が乾き冷たい飲み物などで体温を下げる仕組みとして理にかなっています。

夏に喉が渇くのは、暑くて汗をかき過ぎ体内水分不足をきたし時、生命を維持するための危険を知らせるセンサーです。しかし、冬の部屋で多少の暖房で喉が乾き、まだそんなに汗をかいていないのに冷たい飲み物を飲んだり(それも氷を入れて┅)、冷蔵庫のアイスを食べたたりするのは、人間の機能として正しい姿とはいえません。そして、この状態こそが内面(深部)の冷えから生じた熱(虚熱)の典型な症状です。

口渇(コウカツ)に似た言葉に口乾(コウカン)があります。口乾(コウカン)も虛熱の一つの症状です。冬の時期の唇の荒れは、冬の乾燥で乾燥で荒れるので仕方ありませんが夏でも使う人がいます。これは体の内面が冷えて生じた虚熱が体の上半身を上り唇に留まり乾燥させるからです。

虚熱は一年通していつでも生じるのものですから、夏でも唇を乾燥させリップクリームを塗るのです。この虚熱は手足の末端にも行きやすく、冬の寒い日でも布団から手や足を出したりします。また虚熱は足の踵にこもりやすく踵がカサカサするので、特に冬は手入れが欠かせません。これが、寝相の悪さにつながります┅

次回は、本題の寝相の話です。