漢方で*赤ちゃん迎える院長blog

ホットヨガ合う人合わない人-2~水毒と妊娠

さて、前回の風邪の『葛根湯』の続きです・・・

風邪の本質は冷えです。熱が上がってもそれは冷えから生じた熱です。風邪の初期に寒気がするのは、体の防衛反応の一つに他なりません。体内に侵入したウイルスや細菌を撃退するには熱が必要です。そのために寒気を起こし毛穴を閉じて体内に熱を溜め込もうとします。その結果として発熱するのであり、ある程度の熱は体にとっては必要なのです。

風邪の始めに『葛根湯』を飲んでも汗が出ず熱が下がらないのは、体の中にウイルスや細菌が残っているからです。発熱によってウイルスや細菌が体内から消滅すれば必然的に汗が出て熱も下がっていきます。それを手助けしてくれるのが『葛根湯』です。単なる解熱剤ではなく、人間の体が自然に備えている仕組をみて、昔の人が考えた理にかなった薬なのです。体を暖めるための薬ですから、ゆめゆめ顆粒のままや冷たくして飲まないでください。きちんと、”ふーふー熱々”で飲んでくださいネ。

風邪は、健康のバロメーターであり身体が無理をした証拠です。風邪を引く場所は肺や気管支ですが風邪は体全体で引くものです。体に養生を知らせる黄色の点滅信号なのです。生理もこの風邪と体の関係に似ています。生理が昔から健康のバロメーターと言われるのはそのためです。

さらに、今年の春先は日々の寒暖差が激しく 、自律神経に負担がかかり体調を崩す人が多く見られました。(よく春のことを『三寒四温』と言いますが、今年は『一寒一温』もしくは『二寒一温』といったように毎日のごとく温度差がありました)新年度のストレスそして天候不順等の条件が加われば健康のバロメーターである生理が狂うのは仕方ないことかも知れません。結果として、今年の春先は生理不順の人が多く見受けられました。

風邪の時もそうですが、無理に解熱剤で熱を下げると、中途半端に風邪のウイルスや菌が体内に残り、その後に微熱や寝汗、咳が続く人がいます。生理も、体が休もうと思っていた時にホルモン剤などで無理をして生理を起こすと、余計な負担が体にかかり却って体調を崩すことになります。

さて、汗が出ることは大事ですが、体内でほど良い水分バランスを保つことも大事です。川でいえば、洪水もダメ、渇水もダメ、程よい水量の川です。人間の体は60%が水分です。さらに日本は島国で湿気の多い国です。大陸とは違い乾燥地域ではありません。漢方では『水毒(すいどく)』という言葉があります。飲む水が『毒』と言う意味ではなく、体内での程よい水分バランスが重要だということです。ホットヨガの場合、汗が出過ぎて体が渇水状態に陥り体調を崩すのだ思います。

なにかしらの運動は妊活にとっては大事なことです。私としては、終わった後で爽快感、気持ち良いとの感触が感じられる運動であれば、ホットヨガを含め自分に見合った運動は良いと思っています。

患者さんには、妊娠には漢方薬を服用することも大事ですが、養生も大事であるといつも診察中に話しています。養生もそう難しく考えず、食事のバランスを守り、睡眠時間を確保し、そして運動の習慣を身に付けることです。しかし、その運動も自分自身の体質を考え自分に見合った運動をしないと、かえって身体に無理が係り体調を崩すことになりかねません。

生理は排卵の結果問題です。その排卵を起こす指令は、脳の一部である脳下垂体・視床下部からの指令です。さまざまなストレスの影響を受けるのが生理です。運動により、少しでも心地好い感情が脳に芽生えれば、結果的により良い排卵・生理がなされ妊娠に関しても良い結果が得られると考えています。