漢方で*赤ちゃん迎える院長blog

新型コロナウイルスと自己免疫力Up~自らの『健康管理改革』へ-2

これまでも、人類は新型ウイルスに対峙した時に、それに対する自然免疫を持っておらず、圧倒的に不利な状況に追い込まれました。それは過去の事例が物語っています。スペイン風邪しかり、香港風邪しかり、アジア風邪しかり、SARS、MERSしかり、新型インフルエンザしかり、そして今回の新型コロナウイルスしかりです。

しかし、人間はその時代に即した知恵と叡智、そして医療技術を振り絞り、それぞれの戦いに挑み克服して来ました。

今に比べれば医療技術のほぼ無い14世紀。人類の1╱4が、地球上から消滅した黒死病の時でさえ、ペスト菌の存在は分から無いままでしたが、病気を媒介するものが鼠と突き止め、鼠を駆除する事により人類滅亡の危機を脱しました。

昨今、新型コロナウイルスに対する特効薬が待たれる所ですが、ウイルスは非常に変異し易く、ワクチンや治療薬の開発の障害となり時間が掛かるのが現状です。

コロナウイルスは、元々、冬の風邪で寒冷や乾燥を好むので、暖かくなれば終息に向かうという意見もあります。事実、南半球に感染者が少ないのですが、この判断はまだ時期尚早と言われています。

仮に夏の間に小康状態になったとしても、数年間に渡り何度か感染の波(波の大小はありますが┅)を繰り返し、世界の全地域にウイルスが蔓延し定着し普通の風邪になり沈静化すると、言う人もいます。

今回の新型コロナウイルスも、今までと同じウイルスと人類の戦いです。結局は、ウイルスと個人個人との戦いでもあり、最後は個人個人がウイルスと1対1で向き合うしかありません。

自分の健康を守るのは自分自身です。一人一人が健康管理に注意を払い新型コロナウイルスに感染しない体を自ら作るしかありません。仮に感染した場合でも軽症で済ませ、人には感染しない様に注意を払う事が人としての義務だと思います。

しかし、新型コロナウイルスに感染しても軽症や無症状な場合もあり、他人への感染を防ぐにも難しい局面に立たされます。だからこそ、自身の健康は自分で守るしかないのです。自らの免疫力を高める事を強く意識し、自身の健康管理に対する意識を高め、自らの体を守りながら他への感染も防ぐしかないのです。

『風邪は万病のもと』と昔から言われて来ました。風邪の予防には食事・睡眠・運動の養生しかありません。食事のバランスに気を付け、睡眠の量と質を確保し、体の上・中・下の筋肉を鍛えるために、腕立て伏せ・腹筋・スロースクワットを行い、筋肉量を増やし体力upと免疫力upに心掛ける。普段からの地道な努力で体力を付け免疫力を高める、それがあらゆる感染症予防で最も重要な事です。新型コロナウイルスに罹らない体、罹っても軽く済む体、は自分自身で作るしかありません。

世の流れの『働き方改革』ではありませんが、自らの『健康管理改革』です。仮に罹患しても多くの場合は軽症で済む、今回の新型コロナウイルス問題(感染力は高いが致死率は低い)が、自らの『健康管理改革』を行う切っ掛けになればと、私は思っています。そして、こういう時だかこそ、ピンチをチャンスに代えるpositive思考が大切だ考えています。