漢方で*赤ちゃん迎える院長blog

表面の冷えと内面(深部)の冷え-1~体の芯の冷えを治して妊娠力を高めることが大切

今年も、やっと冬が終わり春になりました。と云うか少し暑いくらいですね 。もうすぐ5月ですからしかたないかぁ~。 (私も、先々週から仕事前のコーヒーをホットからアイスに変えました。でも昼間は暑くでも朝晩はまだまだ寒い日も┅)

ところで、今年の冬を振り返えると寒暖差の激しい不安定な冬でした。たとえば1日の中では朝晩と昼との温度差が激しく、1日の気温の差が軽く倍くらい違う日が何日もあり今でもそうです (最近は患者さんにもう5月というのに、“朝晩は寒いので風邪を引かないように”と言っています)。

一週間の中でも週初・週中・週末で気温の差があり、週末は暖かくもう春がきたと思ったら翌週は寒く冬に逆戻りでした。週毎の変化も隔週で暑い週と寒い週が交互にきたようにも思います。また2月の末からは週末(5週6週??続けて)の土日どちらかで雨が降り、それも風が強く吹きまさに台風みたいな感じで、とても冬の雨とは思えませんでした。

コロナ騒ぎの続く中での、このように気候の変化の激しい冬でしたので、心身共に体調を崩し生理がパッとしない患者さんも多くみられました。もともと生理は健康のバロメーターといわれています。まずは身長・体重・体脂肪のバランスの問題(コロナ騒ぎでこの1年間で体重の増えた人が何人もいます)。漢方では冷えと瘀血の問題。

そして気候の影響、仕事の疲れストレス、食事・睡眠・運動などなど、様々な要素の結果としてあらわれるのが生理なのです。ですから今年のような変化の激しい冬に生理不順や一時的に生理が止まってもなにも不思議ではありません。それは体を守るための防衛反応として当然ともいえます。

生理は、一回の生理で80~100mlの出血量があり年間では1Lの出血量があります。体全体の血液量は体重の約1/12の4L程度ですから、年間で体全体の1/4が失われます。そのままに放っとけば死に至りますので、生命を維持しようと骨髄の造血機能がフル回転します。生理前や生理中が眠い・疲れる・怠いのトリプル最悪😖💦💨⤵️⤵️状態に陥るのはこのためです。(ここに瘀血が絡み、生理前症候群があらわれるのですー。ー#)

そして、今年のような変化の激しい時は、脳が探知して体の力を温存するために、生理を止めて体を守ろうとします(無理なダイエットして体が痩せ細り、生理を止めて体を守るほどの生命の危機はありませんが┅)。あるいは排卵を止めて生理量を減らし体を守ろうとします。排卵がないと、排卵の結果としての黄体ホルモンが少なく、黄体ホルモンが必要な子宮内膜が厚くならず生理量が少なくて済みます。結果として造血機能がフル回転せずに済み体を休めることなります。

去年からのコロナ騒ぎで心身共に疲れ変調をきたしたためか、この1年は患者さんの中には生理不順の人が多くみられました。しかし、脳の方は体を休めようと生理を止めているのに、ホルモン剤やホルモン注射で無理な生理を起こすと脳が混乱し、その後に余計に体調を崩すことにもなります。自然のサイクルで自らの力で整えることがを大切です。

さて、女性の冬の代表的症状といえば冷えがあります。近年はクーラーの影響などもあり夏の時期でも関係しますが┅。その冷えには、外面の冷えと内面(深部)の冷えの両方があると、皆さんはお気付きですか❓️❓️

表面の冷えは感覚があり、手先が冷たい、足先が冷たいとすぐに分かり、手を温めよう手袋をし厚手の靴下を履こうとなります。しかし、体の内面(深部)の冷え、言い換えれば体の“芯の冷え“に気がついている人はほとんどいなく、自らの無意識な行動の中もしくは仕草の中でその冷えから逃れようとしています┅。

詳しくは、次回から┅

因みに、写真は3月から家族の一員になったホワアです。名前の由来は漢方のガスの薬でよく使う山椒~花山椒(ホワアジャン)から取りました。