桜坂・花蕾(はなつぼみ)~蓄熱の力

桜坂・花蕾(はなつぼみ)~蓄熱の力

今年は戌年。犬は昔から安産と子沢山のお守りと言われています。その戌年の桜咲く弥生に
妊活に役立つ漢方blogを始められて嬉しく思います。

さて、そろそろ本格的な春を迎え、桜の花が開花する時期が近づいて来ました。
写真は、少し前のまだ寒い頃の『桜坂』です。

人も疎らで淋しい・・・

ところで、桜の花が咲くには、700度に達しないと開花しないと…
(NHKニュースによると600度らしいが…)
皆様は知っていましたか??

要するに、2月からのその日の最高気温を足して700度に達すると開花するとか…
んー、蓄熱ですね。

植物学的には『積算温度』と云ってごくごく常識らしい…
でも、私にとっては新鮮な驚きが…

私は、3月になり暖かい日が続きただ単純に開花すると思っていました。
しかし、実は、寒さの厳しい真冬の2月から春の開花に備えて、必要なエネルギーを
蕾の中で地道に蓄えていたのですね。
んー、、蓄熱していたのですね…

そして、赤ちゃん作りも同じです。
まさに、この”蓄熱の力”が大切なのです。

もともと、人間は寒さには弱いものです。そして、下半身は上半身に比べ冷えの影響を受けやすいもの。そのため子宮・卵巣が冷えてしまうと、妊娠・出産に必要なエネルギーを子宮・卵巣に蓄えられません。それゆえに漢方妊活にては、腹証(お腹の状態を診る)の変化に重きをおき、個人個人の証(状態)に見合った薬を処方します。まずは下半身および全身の冷えの改善を行うことが大切です。

それにしても、
桜さんは偉い!
蕾は本当に偉い!!

冬の寒さに耐え蕾の中で、
開花に必要なエネルギーを着実に蓄えていたのですね。
そして、誰が教えた訳でもないのに、
700度に達すると自らの力で綺麗な花を咲かせる。

花を咲かせて子孫を残そうと云う力があの小さな蕾の奥底に息づいて いたのです。
自然の摂理、自然の力は凄い。
そして、人間もまたその自然の一部にしか過ぎない。

色々と妊娠に悩むことが多く 、行き詰まることも多々ある不妊治療。
しかし、妊活は身体の問題と共に心の問題でもあるのが昨今の事情。

自らの体の奥底に流れる”赤ちゃんを宿す生命力”を
自らの心の中で信じることが大切であると、
私は、日々の診察の中で患者さんに話しています。

次回は、『アンチエイジングと卵子の老化』です。

乞う、御期待!!

PS)”福山雅治”さんが歌った『桜坂』の花蕾の写真です。
この時期まだ桜の花は咲いていませんが、桜の蕾たちは、開花に必要なエネルギー
人知れずに溜めているのですね。

待つ春を、
坂の蕾の
健気さよ
密かにそっと
温もり抱く