漢方で*赤ちゃん迎える院長blog

新型コロナウイルスと自己免疫力Up~ 自らの『健康管理改革』へ -1

コロナウイルスは、もともと冬の風邪の15~20%を占めていています。昔からの冬の風邪の常連であり古株でもあります。このコロナウイルスには6種類あり、普段から日常的に感染するのは4種類。あとの2種類が2002年に発生したSARS(重症急性呼吸器症候群)と2012年に発生したMERS(中東呼吸器症候群)です。

今回の新型コロナウイルス、確かに少し遺伝子が変異して新型ですが元々がコロナウイルスです。多くの人が新型に対する免疫力がないので感染し易いのは事実ですが、若い人は免疫力が強く体力もあるので、感染しても直ぐに免疫を作り軽症か無症状で済む人が (一部の人を除けば) 大半です。勿論、年齢の高い人は免疫力も体力も弱く慎重な行動が必要です。しかし、様々な報道を見聞すると、新型コロナウイルス自体はそんなに獰猛なウイルスではなく、風評に惑わされず慌てずに冷静な節度を守った行動が大切だと思います。

ここで『人類の歴史は感染症との戦い』と言われる事例を幾つか挙げてみます。

14世紀に世界に広まった黒死病(ペスト)、世界人口が4~5億の時に実に1億人が死亡しました。老若男女問わず致死率*60~90%です。

20世紀初頭、人類史上最悪の感染症の一つである「スペイン風邪:インフルエンザウイルスからの変異」の流行がありました。 (最近でいえば2009年の新型インフルエンザと同じです。) 当時の人類はこの新型インフルエンザウイルスに対する免疫がなく世界中に広がりました。その当時は医療技術も今に比べれば当然未熟であり、その結果として世界人口15億の内、ほぼ3割にあたる5億人が感染し、死者数が推定1700万人~5000万人に達しました。一説によると1億人が亡くなり、致死率は*3.4%~10%(もしくは*20%)になります。

日本では、当時の人口5400万人中、実に半数近い2380万人が感染し38万9000人が死亡。致死率は*1.6%になりましたが、世界平均よりはかなり低く抑えられています。

2002年に発生したSARS(重症急性呼吸器症候群:コロナウイルスの変異)。発生国数32ヶ国、患者数8098人、死者数774人で致死率*9.6%。

2012年発生したMERS(中東呼吸器症候群:コロナウイルスの変異)。発生国数27ヶ国、患者数2494人、死者数858人で致死率*34.4%

今回の、コロナウイルスの致死率。40歳台迄は*1%未満で推移しますが、50歳台*3~4%、60歳台*5%前後、そして70歳台から急に悪化して*10%弱、80歳台*15%に上昇し、全体では致死率の平均は*4.7%となります。ただし、スペイン風邪やSARS、MERSよりは低めです。

ウイルスは、元々が細菌と違い弱い生命体です。細菌と違い自己増殖が出来ず、他の動物や人間の細胞に寄生して自らを増やす事しか生きるすべがありません。そのため、感染から発症まで細菌の場合は(例外的に長いものもありますが┅)概ね数日間で発症しますが、ウイルスの場合は宿主の細胞内での増殖に時間が掛かるため、概ね2~3週間、長いものでは数ヶ月も掛かるものもあります。そして今回の新型コロナウイルスは10日~14日が潜伏期であり、ウイルスの増殖速度としては平均的な速度です。

ここで、感染力と致死率の兼ね合いが特に大事となります。感染力の高いものは概ね致死率が低く (今回の新型コロナウイルス)、逆に感染力no低いものは致死率が高い (SARS、MERSなど)傾向があります。それは感染力も致死率も両方とも高いと、いずれ宿主も死に絶え結果としては自らも滅びることなるからです。狼が多くなり羊を食べ尽くすと、いずれは狼も滅びてしまうのと同じです。すべての生物は、自らの子孫を残す為に様々な生き抜くための工夫をするものです。それが彼等の生き抜くための生存戦力なのです。

さて、感染力を示す重要な指標に基本再生産数値 (1人が何人に感染させるか示す数値) というものがあります。これによると、スペイン風邪が2~3、SARSが2~5、2009新型インフルエンザ2.0~2.9、新型コロナウイルス1.4~6.6、空気感染の麻疹は飛び抜けて高く12~18(これで新型コロナウイルスが空気感染ではない事が分かります)。以上から新型コロナウイルスは、致死率は低いが感染力はインフルエンザや他のコロナウイルスに比べて同等かより高いという事が分かります。

以下は平成21年に日本政府が作った
「新型インフルエンザ対策」の時の指標です。

♯全人口の25%が発症
♯患者数は最大2500万人
♯入院患者は53万人~200万人
♯死亡者数17万~64万

新型インフルエンザと新型コロナウイルスの基本再生産数値は、ほぼ同じ位と仮定し、致死率を新型インフルエンザが*0.4%に対して新型コロナウイルスは*3~4%で計算すると、仮に新型コロナウイルスが全国的規模で蔓延した場合、日本での死亡者数は軽く100万人を越えることになります。これは、年間1000万人が感染し、死亡者数が数千の季節性インフルエンザとは比べものになりません。(インフルエンザ致死率、*0001%、70歳以上*0.03%)

新型コロナウイルスと免疫力up~自らの『健康管理改革』-2へ続く